一昨日、本屋のトイレで気付いた。自分は文学少女だと思い込んでたけど、よく考えてみれば何の根拠もない勘違いだったんだなぁ。今まで趣味の欄にはとりあえず読書って書いてたよ、そりゃまぁ本読んで楽しめるといえば楽しめる、けどモノによるもんねぇ。その程度。人並みでしかなかった。手当たり次第に本を読むような意欲はないし、特に好きな作家もいないし、作文は嫌いじゃないけど文章書く能力もないし、学校の国語のテストは出来ても、模試なんかやると読解力も知識もたいしてある訳じゃないことがモロわかり。それでもまぁ他のよりは出来る、他に好きな事もないから、なんとなく自分は文学とかそういうのが好きなんだって思ってた。でも実際に本当の自分に聞いてみたら、「エェ?別に好きじゃありませんよ?そんな事一言もいってませんけどぉ…」みたいな態度を取られた、って感じです。裏切られたっていうか、自己分析不足っていうか、なんだろ、もどかしいな…。こういうのを言葉で表現できないところとか、ダメダメなんだよね。そんな事、もっと早く気付いてもよかったのに。それじゃあ、君は何少女なの?今まで自分に似合うのは紙と鉛筆だと思い込んでたのに、急にやっぱり勘違いでしたって言って、何を目指すつもりなの?本当に好きな事は何なの?うーん、前にもこんな事があったなぁ。今までずっとなりたいと思っていた物に魅力を感じなくなった事があった。気付かなければもしかしたらそのまま成り行きで実現して、「あれ?こんなはずじゃなかったのに」って思いつつも何だかんだで楽しんでる日常が訪れてたかもしれないのに、気付いちゃったからなぁ。若さっていうのは、疑わないで進む事なのかもしれないわ。いろんな考え方をしすぎてもいけないと思う。好きなもんは好きなんだー!って、ちょっと周りを見渡しきれないくらいの情熱が必要だと思う。こういう事に気付いてしまったら、冷静に分析して現実を直視してしまったら負けなんだと思うよ。
んで、一応、今まで読んだ数少ない作品の中でいいなぁと思ったのは小林泰三の短編集です。だけど一昨日本屋で軽く読んだ長編はイマイチ買う気にならなかったんだよね…。酔歩する男とか肉系の短編、あぁいう後味の悪くないシュールなのが好きなんです、好きなんだと思う。好きだって信じていればいいよ。本当にそうなの?なんて疑い出したら、また一つ楽しめる事が減っちゃうよ。嫌な所も見落とすくらいのバカさ加減がちょうどいいんだなぁ。異論は認めません。