2009年までは年末に一年を振り返るのが恒例になっていたんだけど、最近はクリスマスを過ぎても「今年もあと数日」なんて気持ちも湧かず、日にちや月や年の区切り節目に対して鈍感になっている。感傷とか、反省とか、「今年の汚れは今年のうちに」とかそういう気持ちが起きなくなってしまった。
それでも、どっかに終点を作らないと起点が曖昧になってしまう、だからざっと振り返って、ここを終点としようじゃないか。
今までの人生の中で、今年はどんな位置付けだったかって、それはやっぱり苦いことの方が多かった。それは長年熟成されてきた苦味だったり、あるいはずぅっと見て見ぬフリをしてきたものだったり、まぁ当事者以外なんのこっちゃわからん口振りになってしまうのだけれど、フヌケた大学生活の他の年度に比べたらね。ごちゃごちゃ言わず、「たいへんだった」って小学生みたいな感想にとどめるよ。
良いこともたくさんあった。私の人生、案外バランス良くできてるもんで、プラスとマイナスの折れ線グラフを描いたらちょうど振り幅は同じになるんだろう、それってつまり平凡ってこと。その中でも小山みたいにささやかな頂点に目を向けると、言いたいのは「私ってつくづく人に恵まれてるよな」
最悪と思えるような年(もちろんそれも排水溝ぐらいのささやかな谷だけど)だった今年もそれは例外ではなく、やさしい人にたくさん会ったな、人から喜ばせてもらったことが多かったなと、しみじみ思うんだ。
二人きりでの講演会やティータイムに誘ってくれて、何時間も私の話を聞いてくれた、T君のお母さん。友達とはあまり恋愛相談しないから、息子の愚痴で盛り上がれたのが嬉しかった。
いろんな企業からいらないと言われ続ける妄想の中で、「あいだ先生の授業じゃないとやだ」って言ってくれた生徒たち。あの頃は必要とされることが嬉しくて、泣きそうだった。思わずバイト多めに入れちゃって、就活がおろそかになってたけど。
名古屋案内してくれた青色さん。初対面とは思えぬゆるさが居心地良かった。また会いましょう。
両親。心の中で何度も何度も気付いて欲しいって叫び続けてる。いまだに言えずにいるのは大好きだからで、何も言わない得体の知れない娘を支えて遊んでくれることに感謝している。たくさん山登りたい。
ずーっと会いたかった憧れの人、みっちゃん。十年前と変わらない笑顔が素敵だった。
Kちゃん。今年度はライブ行けなかったけれど、来年ピロウズ再開したら百回行こう。いつもいつも癒された。
それからT君、エグるようなことも言われたけれどやっぱり一番の理解者だと思ってる。微粒子ぐらいの私の長所をかき集めるように好きになってくれて、本当に変態だよ。まじ紳士。
もっともっと、挙げたらキリがないくらいに感謝したい人がいっぱいいる。本当に本当に、ありがとう。私の生きてる理由なんてこれだけで十分。周りに良い奴ばっかり、これって私の一番の長所だと思う。これで白飯十杯はいけるよ。今はちょっと下っ腹痛いから無理だけど。
そういえば、年始に初詣をする習慣ってここ数年のことなんだけど、神社に行くと必ず決まった願い事をしてるなぁってちょっと今気付いた。ほとんど無意識だったけど、知らぬ間に恒例になってる。まぁ月並みに五円ぽっちを賽銭箱に投げてさ、それで横着にだいたい二、三個は願うのよ。一つ目はその年によって就職内定だったり受験合格だったりする。で、もう一つは決まってる。
明日もきっとお神酒目当てに家族で初詣に行く。きっと無意識に同じことを願う。人に言うと叶わないのかもしれないけれど、今は別口だからね。神様の前じゃないから許してちょうだい。
来年も、私の大好きな人たちがみーんな幸せで笑顔でありますように!!!