2014/06/03 Tue

きれいな花が育つなら、私は腐葉土でいい


ほうれん草を茹でて冷凍庫に放り込む。それが23歳、最後の出来事。

先月末、都民になった。
23年間過ごした神奈川県を離れ、今はひとり、家賃6万チョイのアパートに暮らしている。
駅徒歩5分、築2年。トイレで横になれる程度に綺麗で、設備もよい。

何より毎日二時間通勤の生活だったのが、50%カット、一時間通勤になった。
東急のゆるキャラ「のるるん」が恋しくもあるが、それ以上に、
一日で二時間も自分の時間が増えたことが大きい。今までが異常だった。
すぐに心を病んだ。体に影響が出た時点で、ドクターストップ。

ひとりになり、一週間と少しが経った。体調は良好である。朝一時間もゆっくり眠れるのが嬉しい。
慣れない家事や手続きにといろいろ忙しく、今は病んでいる余裕もない。
精神的にもかなり負担が減った。

世界一大好きな両親と離れるときは、もちろん寂しかった。
父に送ってもらう車の中で、いや実家のマンションのエレベータを降りた時点から既に、
涙が止まらなくて困った。一時間泣きっぱなしで、悟られないよう窓の外を見ていた。

一方、世界一憎い兄と離れるときは、別に嬉しくもなかった。
何の責任も負わず、将来のことも考えず、フリーターで稼いだ収入を趣味にだけ費やして、
これからも両親と仲良く暮らすのだろうと思うと、余計に憎い。

ただ少なくとも、今まで長きにわたり苦しんだジレンマから解放された。
だいぶ前から思い描いていた通り、一番楽な「自分が出て行く」という道を選んだ。
誰にも迷惑をかけない、私が耐えるだけで平和に解決する方法。
ずっとそれだけは避けたいと、できれば出て行ってほしいと、思いつつかなわなかった。
こうなるだろうとは、覚悟していたけど。

もうこんなことで苦しむのはやめたい。
何も解決しなかったけど、少なくとも解放されたから、けじめをつけたい。
諦めという形だとしても、前を向かなければいけない。そういう歳になってしまった。

死にたいとはもう思わない。ころしたいとも思わない。
ここ十年ほどを振り返ると、私は自ら全力で幸福から逆走していたように思う。
なまじ頭が良くてイイコだから、余計に苦しかった。全部嫌えたら楽なのに。

今の私の思い描く夢は、もう「消えてほしい」とか「甘えたい」なんかじゃなくて。
いっぱい稼いで、結婚して、子供を産んで、私の分までその子を幸せにしたい。
そうすることが私の幸せであるように。
未来の旦那さんと、おじいちゃんおばあちゃんの幸せであるように。

消えたいなんて思う子にならないでほしいな。
なんて、遠い未来を夢見ている。

少しずつ前向きなことを書き残していきたい。
泣くのはこれでおわり。ほんとうに、おわり。
posted by あいだ at 23:54 | Comment(3) | 雑記
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