登校日でした。三送会でした。その事を書いたらすごく長く、しかも事情を知っている人でないと分からないという不親切な内容になってしまったけれど、まぁこれは私が数年後に卒業アルバム片手に懐かしく思いながら読むためのもんなので、よほど物好きでお暇な方のみ続きを読めばいいと思います。時間をかけて読破したって得る物は何もないよ。相当なあいだフェチでないとキツいと思われる。そうでない方は各々Yahoo!で北海道の天気でも見ててください。さむそー。
人に見せる文章くらいはスマートに振る舞いたいけれど、私は人一倍不器用なもんで、こんなだらしない形でしか残せないんだな。まぁ、いいじゃないか。スマートなんて何を今更っつう話よ。
三年も同じ学校に通っていると当然行事も三回目、球技大会なんか八回も同じ事をやるからさすがに新鮮味はないけど、三回目の三送会は特別。「今日は面白い事やってくれるらしいよ」くらいの気持ちで一週間ぶりに登校して、教室でお弁当食べた後、いつもの膝掛け片手に寒い寒い言いながら体育館への通路に並んでさ。そんで真っ暗な体育館に入ったら、アメリカ合衆国国歌が流れてて、後輩達がみんなこっちを見て拍手してるのよ。その中をスポットライト浴びながら歩いたんだよね。あれは気持ち良かった。クラス毎に決める入場曲は、うちのクラスは大統領に似てるって選挙中いじられてた野球部員がいるもんで、ウケ狙いで国歌にしたんだろうけど、実際あれナイス選曲って思ったよ。気持ち良かったわ。思わず民衆に手を振りたくなった。あんなに脚光を浴びる事はこの先もう二度とないだろうなぁ。もし私の葬式をやる時は是非あの曲を流しておくれ。ちなみに他のクラスは全員トモダチの仮面して20世紀少年の曲で入ってきたりそんな感じだった。三年生はいつもより控え目。三送会は部活や生徒会の有志団体がステージ上でワイワイ騒いで、合間に司会の二年生がネタやって、休憩挟んで三年担当の先生達が出し物やって、最後は三年分の写真をスライドで流してシンミリってのが毎年恒例なのよ。私なんかは後輩がいないもんだから、それでも身内ネタは同級生だから楽しめていいんだけど、最後の先生達の出し物が何より楽しみだったんだよね。一昨年は劇で、去年は映画で、どっちもかなり面白かった。去年は素晴らしい出来だったね。ステージ上でやる劇はどうしてもグダグダしちゃうけど(もちろんそれが面白いんだけど)予め撮影されている映画は安心して見れた。某映画のパロディだけど編集もうまかった。あれ500円くらいで売って欲しい。そういう過去に三送会で活躍した先生はみんな下の学年行っちゃったんだよね。今年はっていうと、うちの学年の先生って、他の学年に比べて平均年齢が高い上に、真面目な先生が多いんだよ。担任はとくに。だから二ヶ月くらい前から一部生徒達に大丈夫かって心配されてたんだけど、そんな生徒の予想の斜め上って感じだったねぇ。まさかのバンド演奏。一・二年の担任だった先生(美術・情報)がギターうまくて、あと私は直接関わらなかったけど薄毛の先生(物理か何か)がピアノ弾いて、ドラムやトロンボーンは吹部や軽音の生徒(と顧問)が手伝って、他の先生は交替で歌ってた。まず一曲目は体育のN先生。曲名は忘れたけど古いやつの替え歌。N先生はかなりの天然で、二年の保健と球技選択で三回くらい教わったけれど、テニスの時はやたら褒めてくれて嬉しかったなぁ。比較的仲良くなれた先生かな。お茶目なおじさんだった。そんで今度はまた体育のI先生で曲は天体観測。替え歌じゃなくて。I先生は、一年の保健と女子ダンス、最後のサッカーを教わった。入学前の合格者説明会で初めてI先生を見た時、うちの父に雰囲気がそっくりで、以来私が勝手にお父さんと呼んでいた。…のだけれど、今の一年にI先生の実の息子がいて新入生代表の挨拶をしてたもんだから、結構ショック受けたな…。お父さん、私は本当の娘じゃなかったのね…。最後の最後、サッカーの時にやっと少し仲良くなれたかな。体育はとことんダメなんだけど、N先生(テニス)とI先生(サッカー)には褒めてもらえたので、それが嬉しかった。褒められて伸びるタイプ、どうもあいだです。お父さんの歌ってる姿はかなり格好良かった。女子の歓声も多かった。こっちも嬉しいよ。次は、英語のY先生で曲は嵐のBeautiful days、彼は今年度転勤してきた先生で、ライティングの出席番号前半を担当していたので全く関わらなかった。私は後半(あいだなのに)。一見怖いし、冬でも裸足にサンダル・ジャージだし、「生徒を怒鳴りすぎて声が枯れた」という噂が真実かどうかは定かではないけれど、常にマイクとアンプを使用して授業をする変わった先生だった。他にも授業には彼独自のシステムがあるようで、小テストが毎回のようにあったり呼び出しが頻繁であったり生徒の負担が多いにも関わらず、たった短期間で生徒からかなりの人気を得ていたように見えた。その口癖から「チョ○ボ」と呼ばれ親しまれているY先生、Nちゃんはよく用事があり、度々私も同行させてもらったので、顔くらいは覚えてもらってるかもしれない。そういやこの間の登校日にテスト返しの担当がY先生で、渡す時に「お前があいだか」みたいな反応だった。顔と名前の一致が卒業一ヶ月前って…。「一度は授業を受けてみたかった先生」の一人だね。一度でいいからチョ○ボをもらいたかった。で、歌のトリは英語のA先生で、はじめてのチュウ。授業で関わったのは三年になってから、ライティングと選択英語で教わった。一年の時から他クラスの担任をやっていて、学年集会なんかで話している先生を見る限りでは真面目な先生かと思ってたんだけど、教わってみると意外とお茶目で可愛かった。良い先生っていうのはそういうパターンが多いよね。授業はキッチリしてるんだけど、たまにお茶目な事を言っては自ら顔を赤くするような可愛いおじさん。独身。うちの学校は独身男性率が高い気がする。A先生は「もっと早くから関わって欲しかった先生」の一人だね。みんないい先生なんだ、本当にさ。そんなおじさん達による歌と演奏、お母さんみたいな国語の先生二人はコーラス、みんな何故かネズミの格好をしていた。何でだろうね。そんな感じで、お世話になった先生達の宴会芸っつーかカラオケ大会は予想以上に盛り上がったよ。その後はスライドで少ししんみりして、先生達と後輩どもが贈る言葉を歌ってくれて、入ってきた時のように拍手の中を退場していった。気持ち良いというよりは照れくさかった。三送会が終わったら、次の登校日は卒業式の前日。入学した時はあんなに無関係だったカウントダウンはついに一桁になる。もう卒業なのね。知ってる後輩は二人しかいないし、先生達に対しても懐かないし、群集の中心ではっちゃける子じゃなかったけれど、そんな私でも確かに居場所があると感じられる毎日だった。ここに来て本当に良かった。もう全部が恋しいよ。文化祭の時もだけど、些細な事も忘れないようにと、またビッチリ書いてしまいました。まぁいいじゃん。ありがとう!