映画『ヤッターマン』を観てきました。
ドロンジョ様がかわいい、の一言に尽きますね。純粋な面白さを求めたら負けだと思います。生瀬勝久と阿部サダヲが視界に入るだけで笑えてしまうような人なら楽しめるんじゃないかなぁと思います。ちなみに「パパが子供の頃にはこんなアニメが流行ってたんだよ」ってノリで我が子を連れて観に行くのはあまりオススメできません。大人から子供まで楽しめる映画、というよりは、笑いの沸点が小学生並の大人が楽しめる映画、かしら。是非ひねくれた目線でお楽しみ下さい。
ところで久しぶりに『ゼブラーマン』が観たくなりました。こっそり深夜にでも地上波でやってくれませんかね。
目を擦る女
小林泰三 (ハヤカワ文庫JA)
今日買いました。これと『海を見る人』は評判が良いので、数年前から本屋を訪れる度に探していて、地元の思いつく限りの本屋には行き尽くした感じがあるのですが、どこもハヤカワの棚すらない・あっても小規模なのがほとんどなんですね。それがポロッと都会に出たらあっさりと見つけられたので感動しました。東京ってすごいなー、何でもあるんだなー、と思いました。神奈川県民の渋谷こと町田の比じゃありませんね。町田なんて、まるっきり神奈川じゃないの。
全七篇、仮想空間やタイムマシン…いや、ターイムマスィ――ン(わたしはポーズをとった)ものばかりなので、そういうのが好きな人にはたまらんです。前半はグロ描写が多かったり、中盤は(ド文系の私には)難解なハードSFだったり、後半は笑えたり、変な方向でバラエティに富んでます。「空からの風が止む時」は本当にハードで何が何だかわからなかったので、辞書片手に何度も読み直しました。どっぷりはまってます。もちろん初見でも面白いんですけどね。いろんな世界観がある中で私は「予め決定されている明日」の、算盤で構築される仮想世界が好きです。馬鹿らしさでは「刻印」と「未公開実験」、夜中に大笑いしました。本でこんなに笑ったのは初めてよ。しかもこれを真面目にやってるから面白いんだよね。多才だなー、ほんと。
現在所持している本のほとんどはヤスミンなので、今後は読んだ本も読み返して、適当な感想を添えつつじわじわとプッシュしていきたいなぁと思います。ユーモアのあるホラーやSFを求めている・夢見がちな人は是非。
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