おばあちゃんの家に行きました。
まずはいわゆる父方の祖母、N市のおばあちゃんの家で父の姉妹(この言い方は変ですね、って前も言いましたが)に挨拶し、お昼を一緒に食べました。N市のおばあちゃんには、去年のお葬式の時以来なんだか妙に気に入られてしまって、理由は私が孫界の末っ子で幼いからだそうです、何度も肩を叩きながら「あんたも早く大きくならんと」「頑張ってなー」と笑顔で言われると、私も「は、はい〜!^^;」とか何とか言いつつ頭を下げて参ってしまいます。親戚との付き合い方がよくわからないので、こんな風にバシバシといじってくれた方が、かえって接しやすいのですが。午後はお寺でお経を聞き、おじいちゃんのお墓に白骨を納めて手を合わせました。少し早いですが一周忌も兼ねていたそうです。少人数の打ち解けた雰囲気で、お天気にも恵まれて明るく清々しかった。今まで意識したことはありませんが、実はお寺が好きなのかもしれません。
それからいわゆる母方の祖母、H市のおばあちゃんの家に行きました。同い年の従妹に会いました。半年ぶりです。間もなく、年下の従弟が来ました。こちらはもう何年ぶりでしょうか。最後に会った時はまだ小学校低学年くらいで、一緒にベイブレードで遊んでいた気がします。それが今では私よりだいぶ背が高く、記憶よりずっと声が低いのです。私は年下の男の子に対して全く免疫がなく、ひたすらビクビクしていました。両親が買い物に出てしまい、居間で三人しばらく無言で過ごしました。こんな時に姉がいたら、きっとぎこちなくても何かしらの話題を振っていたことでしょう。我ながら素晴らしい社交性です。お風呂から上がると二つ上の従姉が来ていて、こちらも数年ぶりの再会。うだつの上がらない挨拶しか出来ない自分が情けなくなりました。N市のおばあちゃんが見たらきっと喝を入れることでしょう。それから半年ぶりに猫、ペルシャ風の野良猫、とも再会しました。前回は姉にばかりなついていましたが、今日は私の足に擦り寄ってくる擦り寄ってくる……至福の一時でした。餌をあげた後は近寄らなくなりましたが。
人間も猫も、この世の大半は社交辞令で出来ているような気がしてきました。いくつになっても適応できない私は、この世じゃないどこかを求めて、今日も空想科学の世界に逃げ込むのです。