2009/08/01 Sat

何もしない19の夏


大学で大喜利の講義とかやってくれませんかね。国文学の守備範囲じゃないんですか。みんなでフリップ持ってお題に対して答えを出し合うんです。で、うまいこと言ったら10ポインッ!です。座布団十枚で単位がもらえます。へたこくと厳しくダメ出しされます。立ち直れなくなりそう。

「長持ち」と「よく飛ぶ」だったら絶対に後者ですよね。「長持ち」なんてしなくても、どんどん使っちゃってなくなったらまた新しく買えばいいじゃないですか。代わりなんていくらでもいるんでしょ。それより刹那に全身を駆け巡る快楽を楽しみたいんですよ。一夏だけの火遊びでもいいじゃないか。


数ヶ月前に携帯にメモした「大喜利の講義」「長持ちとよく飛ぶ←こっち」から、こんなこと書こうとしたんじゃないかな?という曖昧な記憶を頼りに復元してみました。夏休みにおける七月=充電期間。宿題不精小学生の常識。コンセントはまだ抜けてないようです。







    天体の回転について
    小林泰三  ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション(早川書房)


近所の図書館で(表紙を伏せながら)借りた。単行本。


「天体の回転について」
 わからない説明はなんとなく読もう!ってスタンスで読んでたら内容が何も入ってこないまま終わった。リーナが登場するまではいいんだけど。あとでじっくり読もう。

「灰色の車輪」
 今回一番綺麗な話。だと思うんです。ロボット同士の恋愛はきれい。

「あの日」
 ドジっ子かと思いきや…。ヤスミンの小説は、私みたいな頭の天体の回転が遅い人にもわかりやすい説明がされてるけれど、そんなの当然の知識だろって人には説明臭く思えるんだろうね。ちょうどこの小説みたいな感じで。

「性交体験者」
 タイトルから期待してたようなものではなかった。『ΑΩ』や「母と子と渦を旋る冒険」では私も随分と興奮したので、ああいうのかと思ったよ。で、女性同性愛者の話はどこですか?

「銀の舟」
 火星と地球とファーストコンタクト。オチがすきです。私の勝手な異星人イメージだと、最後で一気にコメディになってしまう。

「三○○万」
 異星人満載。よって脳内ではコメディ化。それ抜きでもコメディだと思うよ。イジュギタ人がアホかわいい。「我が筋肉に平伏せ!」これは流行ります。

「盗まれた昨日」
 みっちゃん。どうでもいいけど女子中学生二人だけの秘密っていいよね。

「時空争奪」
 絵が変わってくあたりのは想像するとたまらんです。鳥獣戯画のタッチでクトゥルフに干渉されてくのとか、だんだん魚になってく学生とか。まさに這い寄る混沌。この邪悪さはすきです。そんで宇宙と宇宙の干渉。今回のMVPです。


やっぱり理解しきれていない部分は多いけれど、『海を見る人』ほどハードではなかったかな?とりあえず返すまで読み直そう。



タグ:読書
posted by あいだ at 22:22 | Comment(0) | 書籍
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