ひとりは楽だ。友達がいないならカラオケでつまらないポピュラーソングを歌わなくてもいい。恋人がいないなら冬場に服の下の毛を剃らなくてもいい。家族がいないなら家の中で服を着なくてもいい。パーフェクトリビングアローン。孤独でいて何を悩む必要がありましょう。
いつか書いたかしら。私は病を患っているんです。とくに支障はありませんが、発作は日常的に起こります。昔は月に一度、三週間に一度だったのが、最近ではほぼ毎日起こるようになりました。医者にかかったことはありません。家族に相談したこともありません。ひとりでありとあらゆる手を尽くしましたが症状はひどくなる一方で、もう隠すのも難しくなってきました。道行く人が不審な目で私を見ている気がします。醜い顔を隠そうとすると、さらに痛い視線が注がれます。そういった被害妄想はさらに症状を悪化させます。人と目を合わせなくなったのは何年前のことでしょう。道ですれ違う人の目を見て平気でいられる自信がありません。街を歩く時は耳に栓をしたまま三秒先の道だけを凝視して、視界に障害物があればどんな物であろうと(それがたとえ知人であっても)避けて、時々歯を喰い縛って顔の筋肉を引き締めます。夜はいくらか気が楽になります。雨の日は最高です。傘で顔を隠せばいいのです。おかげで明るい場所にひとりでいるのが怖くなりました。
私は楽になりたい。エネルギー最小の状態を好むのは自然の摂理でしょう?自分を楽にさせることは罪ではないはずです。ひとりはつらい。本当は、どこを歩く時にも隣に誰かがいてほしい。そうしたらこの病に悩まされることもありません。この異常な思い出し笑い癖も、隣に君がいてくれたら、不審に思われなくなるのになぁ。
↑うん、こういうノリで書こうとしたら本当に病んでる人みたいになった。誤解を与えてしまったようで申し訳ないです。でもこういう紛らわしい書き方すきなんです。いい加減慣れてください。お金じゃなくて体で返すのでいいですか?私の皮を剥いで作ったお洋服とかじゃだめですか?冬場だから毛生えててアッタカイヨ!