寒くなってきたので携帯の天気予報を与那国島から網走に設定し直した。東京の冬なんてぬるま湯みたいなもの……そう自分に言い聞かせる彼女の表情は北方領土問題のように深刻だった。カムチャッカの大地を見据えたままエゾジカに劣らぬ脚力で駆けるその姿はエゾリスを彷彿とさせ可憐なナキウサギによる財政難への嘆きとともにたわわに実る夕張メロンの生キャラメルはアイヌ郷土料理とはまた違う上質な鮭の遡上のような……
飽きた。中途半端な北国知識で道民の怒りを買うのはこれくらいにして(愛です)……実は少々くたばっていました。今回の風邪(だったのかな?)で私が学んだことは、喉に突っかかりにくい錠剤の飲み方と、お腹からくる風邪の苦しみは鼻・喉からくるそれと比較にならない、ひどい、ということ。だって咳したり鼻水啜ったりしてたらさ、「あの人風邪なのかな?」って思うじゃないか。一人くらいは大丈夫?って心配してくれるじゃないか。でも私が真剣な顔でお腹押さえてても、またお腹すいてるの?としか言われないんだよ。こんなに辛いのに分かってもらえないなんて!悔しいから、咳なんか出ちゃあいないけど、治ってからもマスクして登校してやった。マスクすると、何というか、見栄えが多少マシになることも学んだ。小学校の給食当番以来のマスク。これなら街中でニヤニヤしてても歌を口ずさんでてもバレないんだ。マスクっていいな。マスクをつけると強気になれるよ。アイアムマスクメロン。夕張マスク。甘いマスクで華麗に脱水症状イントイレット。ミッドナイト。カレーの話はやめとこう。