たいていの不幸は、下痢が止まらない状態に比べれば遥かに幸せである。
あいだ[1990〜]
まいっちゃうな。どうして次から次へと名言を思い付くのだろう?私の頭の中では真理の泉が湧いてんじゃないか?これって真理だと思うんです。下痢が止まらない状態ほど最悪なことって、せいぜい五年に一度起こるかどうかだと思うんです。時間を隔てた不幸の比較は難しいかもしれませんが、だって仮に自転車盗難とひどい下痢が同時にきたら、「自転車なんてどうでもいいから下痢どうにかしてくれ!」って祈るでしょう?貴方が現在ひどい下痢に悩まされていないなら、美味しい白米をお腹いっぱい食べられたり、温かい清潔なお湯のお風呂に入ったりすることができるのと同じように、快適なお通じライフを送れるという当たり前のことに幸せを見出だすんじゃないかな。
ちなみに下痢の部分を「毛虫を口の中に詰め込まれる」に変えてもほぼ同じ意味を表しますね。毛虫を口に入れるなんて、親が死ぬとかそういう次元の不幸を除いて、考え得る最低最悪の事態でしょう。最悪の状況を想定して挑めば、たいていの場合、良くない結果に対するショックを軽減することができると思うんです。たとえば貴方は好きな女の子に告白するとします。実行に移す前にシミュレーションをしてください。考え得るあらゆる結果を予想するのです。一、成功する。二、フラれる。三、毛虫を口の中に詰め込まれる。これで大丈夫!さぁ告白します。……ねっ?そんなにショックは受けなかったでしょう?だって貴方はフラれたけど、毛虫を口の中に詰め込まれるという最悪の事態には至らなかったのだから。予め想定した最悪の事態を免れた……それってとても幸運だと思いませんか?終電を逃しても、洗顔フォームと歯みがき粉を間違えても、一万円をドブに落としても、毛虫を口の中に詰め込まれなかったのならば、不幸を嘆く必要はないのです。さらにもし下痢でないならば、貴方はなんというラッキーボーイ!この世の生きとし生けるものに感謝し、父に、母に、兄弟に、そして神に平伏すが良いっ。
ΑΩ
小林泰三 (角川ホラー文庫)
途中で『密室・殺人』を読み始めて気付いたけど、アルファ・オメガ本拠地の亜細山とか久都流布川ってそういうことかっ。他の方のレビューでも言われてるように、第一章の「一族」のとこがすごく面白い。交接シーンにムラムラする。ここを舞台にした話だけで完結させても十分面白いくらい。それを長編の一部に組み込んじゃうとこがいいよね。「交接禁止と辺境警備」って魔法使い兼自宅警備員みたいだね。地球を離れたあとの宇宙旅行も好きだ。何度か読んだけど、最後の一文を読み終わった後は動けなくなる。地球での戦闘は、まぁほとんどギャグだから楽に読める。後半、マンション爆破後あたりからはやるせなくなってくる。酔歩する男の方に比べれば、人間もどきの方が死ねる分まだマシだけど…。あと、唐松はイケメン。
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それより誕生年が90年代ということに驚きました。
マジで?えっ…90年代?ちょ……えっ?
(なんかすげービビった)
ばかのひとつ覚えみたいに生年月日に90年って書いてたけど自信なくなってきました。あいだ[1950〜]とかのほうがしっくりきましたかね?これが坂本龍馬[1936〜1867]とかだったら私もビビるなぁ。