三年ぶりくらいに歯医者さんに行ってきた。
数週間前から右側がなんとなく痛みだしてきたのだ。覚悟はしていた。あれだけ怠っていたわりには遅いくらいだった。自覚症状はたいしたことなくても、水面下、歯の表面上のミクロワールドは秩序が乱れ崩壊寸前にちがいない。死刑執行のカウントのごとく抜かれる歯の数に怯えながら診察台に寝そべると不気味な笑みが顔面を歪ませた。お医者さんに見られると意味もなく笑っちゃうのだ。
丁寧、あるいは金のかかる診察を経て突き付けられた結果は、右上部最奥地の歯と接している側の逆側、本州だとしたら青森県の先っちょの持ちやすそうなところ、その一ヶ所に不自然な黒ずみがあるというものだった。虫歯が一本。あれ、思ったほどひどくないじゃないですか。しかも少し様子を見てから治療に入りましょうなんて余裕までかまされちゃって、なめられたもんだ。そんな訳で今回は
、歯石を取り除くお姉さんのおっぱいを頭頂部で触診するのみで、抜歯することもなく、財布から紙幣を数枚抜き取られただけで帰してもらえた。ぼったくりかよ。こりゃもっと触らないと元取れないn
ニヤけないようにいっそのこともう顔中の筋肉に麻酔打ってほしい。