三月三十一日。私はこの日を忘れない。
ズームイン!!SUPER最後の日。中学生以来、特定の番組を追いかける習慣はなくなったが、ズームインと笑点は私のこだわりだった。真面目でありながら堅苦しさはなく爽やかで、俗っぽさのない知的なユーモアが魅力だった。解説では真面目な辛坊さんや五郎さんが、合間のミニコーナーにではにこやかに、ちょっとだけくだけたコメントをするのがすきだった。羽鳥さんと西尾さんも本当にいいコンビだったよね。どんなに寝起きの悪い朝でもズーミン・チャーミンを見るといやされた。
去年から早起きすることが少なくなって、週に一・二回しか見なくなってしまったけれど、最後の日はがんばって五時半に起きて、ずっと見ていた。そしてずっと泣いていた。まさかニュース番組で泣かされるなんて。七時台になってからはさらに寂しくなって、お天気リレーと最後の五郎さんのコーナーでは、母親の前にもかかわらず涙が止まらなかった。最後のみんな揃って「ズームイン!」で絶頂を迎え、スッキリ!!になってもしばらく放心していた。ちなみに書いている今でも泣いています。とにかく、私にとっては青春をともに過ごしたかけがえのない、最高の番組でした。ありがとう。
あの日、「本当に全てが終わってしまうかもしれない」と思っていた三月は過去になった。当たり前の日常が突然なくなってしまう喪失感に怯んだ足は、それでも「与えられるのが当たり前の」明日へと歩いている。踏み外すことを恐れて下ばかり向いてられないんだ。だから私はZIP!を受け容れよう。だがヒルナンデス、おまえは別だ。
おまけ
ズームインのテーマ曲。こいつ以上に私を目覚めさせる曲を知りません。これを聴くとインディ・ジョーンズのテーマ並にワクワクします!再放送もDVD化もないだろうけれど、ズームインは私の中で生き続ける。
ズーミングッズほしいなー。