2011/05/12 Thu

視力はそのままだからとてもぼやけるのだ



「お客さまをお送りするので、私をタクシーと呼んでください」

電車を利用する方はご存知かもしれません。ベルリッツの広告。あなたの英語はこんなふうに聞こえてるかもよ、ってやつです。最近はこのパターンしか見ませんが、以前はこのシリーズの「お前は何者ですか?」を見る度に笑いを堪えるのに必死でした。


広告って一発気を引ければそれで役目を果たしたようなもんだから、まじまじとあら探しして揚げ足とるのは野暮ってやつで、どんなにうまい指摘しようが気を引かれてる時点で広告の術中にはまってるんだよ。だから「この広告は不自然」なんて英語力アピールはしないけど、あえて言うなら、この広告の中島敦似の男性が本名タクシとかで、お客さまをお送りする際に車内で気まずくならないよう、少しでも打ち解けようと、自分の名前とタクシーをかけたジョークを言ったつもりだとしたら? あるいは本名は全く違うけど、会社では(私服でタクシー運転手みたいなベストを好んで着ることから)陰でタクシーと呼ばれていて、「陰口とか全部聞こえてますけど?」的な皮肉を込めた上での台詞だとしたら? またあるいは、私はこの説が最も有力だと思うんだけど、ある時はサラリーマン、またある時は中島敦のそっくりさん、そしてその正体は正義の味方タクシーマンだとしたら?「助けてタクシーマン!」と叫ぶと、みなぎる営業パワーによって彼の特注スーツがシャキンシャキン!とメタリックに変形、通常のサラリーマン型からタクシー型に変身し、四肢にはタイヤ、背中にはメーターが現れ、さらにはメガネの度が上がるなど、とにかくもうすごいことになるのだ。それらを踏まえての「私をタクシーと呼んでください」だとしたら……!?


広告っていい暇潰しになるよね。
posted by あいだ at 22:22 | Comment(0) | 空想する
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