真っ昼間から盛大に転びました。自転車で。
歩道と車道が分かれている通りの、車道の歩道寄りを走行していたのですが、歩道沿いの縁石にペダルをぶつけまして。歩道が一段高くなってるのではなく、歩道と車道の間に防波堤みたいなピョコンとした石があるタイプ。小学生がよく上を渡りながら帰るやつね。
バランスをくずし、制御がきかなくなって、歩道側に倒れ込みました。自転車の前輪が縁石を乗り上げ、私はコンクリートに手をついて倒れハンドルで胸を強打。ペダルをぶつけてから倒れるまで五秒ほどですが、倒れながら時間が圧縮される感覚を味わいました。「あ、倒れてる」というささやかな感情さえ消失した完全なる無。恥ずかしさのあまり優しい人の声も半ばスルーして、急いで自転車立てて逃走。胸と擦りむいた膝の痛みはあとからきました。
二十歳過ぎた女が公衆の面前でこんなズッコケ方するとは思いませんでした。本気で転ぶのなんて何年ぶりかしら……と幼少期を懐かしもうと思ったけど高校・大学入ってからも結構転んでるわ。歳を重ねる毎に、弁慶付近に傷が増えてく。いくつになっても変わらぬ信頼の転倒率。そんな若さはいらない。