2013/01/14 Mon

成人式と童心


雪だー!やっほう!ワッフーイ!


なんて、無邪気にはしゃぐ年齢ではない。こんな日は文庫本片手に暖炉のそばに腰掛けて、しんしんと積もる雪景色を眺め、時々物憂げなため息を漏らすのが淑女の過ごし方なのです。

間違っても、朝っぱらからグジャグジャに濡れながらイオンに向かい、小学生たちに囲まれながらポップコーン片手にアニメ映画を観るなんてのは、成人式を過ぎた女の過ごし方ではないと思います……視線の冷たさは吹雪の仕業か、心の痛みはしもやけか。


痛みに負けるな!ってアッキーナも言ってたし、正直に言うと『劇場版HUNTER×HUNTER 緋色の幻影』を観に行きました。べ、別にアニメが好きなんじゃなくて、特典のコミックスが欲しかっただけだし。痛いとかそんな声は聞こえない。私の心には響かない。


以下、映画ネタバレを含むので追記へ。というより、観に行く人いないと思うけどハンターファン以外はどうでもいい内容なので隔離。





よくよく記憶を辿ってみると、一人でアニメ映画を観に行くのは人生で二度目。葬り去った黒歴史、キン肉マンU世の劇場版を小学生の頃に見た記憶が……いや、今のは忘れてください。



ポイント五倍でレディースデー、しかも祝日にこんな雪で遠出できないためか、映画館は親子連れでいっぱいでした。私と同じく特典の0巻目当てと思われる、原作ファンらしきイイ歳したお一人様もそれなりにいたけれど、真ん中の列はちゃんと小学生が大半を占めていました。ハンター好きな子がこんなにいるんだなぁと思うと、なんだか嬉しかったです。


ハンター信者の私も失笑しながら惰性で見ているアニメ、その劇場版。ネットでの酷評を見ていたため全く期待していませんでしたが、これは……すごい。

開始数秒で帰りたくなった映画って初めてです。なんだか観てるこっちが恥ずかしいというか、小学生にごめんねしたくなるレベルでした。


料金千円は「0巻のコミックス代」、鑑賞時間は「のんびりポップコーンを食べる時間」とはじめから割り切っていたので、なんかもうかえって面白かったです。悪い部分はレビューで散々書かれているので控えることにして、個人的に面白かった部分を勝手に語ります。



・唐突すぎるウボォーギン登場(死んでるはず)からの、唐突なノブナガ登場に後ろの子供が「何でだよ!」って突っ込んでた。

・ノブナガが出てくる度に無性に笑えた。ウボォー対ノブナガで、ウボォーが「円か!」って言ってたけど、本当にノブナガさんの必殺技は円なの?4メートルなの?

・ヒソカの舌なめずり頻度がやばい。そんなに乾くならリップクリーム買えばいいと思う。

・オモカゲが見た目通りのシスコンナルシストだった。旅団の四番は変態ポジションなの?

・恐らく大きいお友達のために登場した妹属性のボクっ娘レツの媚びっぷりが……男装のままだったらどストライクなのになぁ!ゴスロリに人形って!わかってない。

・前の席にいた低学年くらいの男の子が、終始「まだ終わらないのー?」って言ってた。終わった瞬間「やっと終わったー!」って叫んでた。マナー的にはいかがかと思うけど、思わずハイタッチしたくなるほど同意。



原作クラピカ追憶編(0巻収録)の映画化かと思いきや、クラピカはほとんど病院でじっとしていて、ほぼキルアが主人公状態でした。映画はまぁ…そんな感じです。子ども達でも、原作ファンでもなく、腐ったおねえさん向けだった。アニメはもはやツッコミ所を探しながら楽しむもの。


特典の0巻は面白かったです!ちっちゃいクラピカがかわいかった。直筆の一問一答を読みながら、このペンで連載の続きを描いてくれたら何コマ分になるんだろう…としみじみ思いました。


posted by あいだ at 22:22 | Comment(0) | 映画
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