ちょっと前に、久しぶりに大学へ行ったら、よく会う友達も、しばらく会ってなかった友達も、勢ぞろいで、みんながみんな、お姫様みたいな格好をしていたんです。
ふしぎだなぁ、でもみんな素敵だなぁ、って思いながら、ゼミの教授、一年の時のクラス担任、親友、友達、知り合い、初対面の人、それから両親、なんだかいろんな人にカメラを向けたり向けられたりしていました。夕方頃になって、今日はなんだか楽しかったなぁ、いい一日だったなぁ、って思いながら、重い衣装を脱いで、電車に乗って、はじめて、あぁ卒業したんだ、って気付きました。
正直、ひたすらアホみたいに真面目に授業を受ける、それ以上でもそれ以下でもない私の四年間は、部活や文化祭のあった中学高校時代に比べたら、たいしてドラマティックなもんじゃないんだけど、私自身は、人生で一番いろんなことが変わった時期だったと思います。
本当は書き切れないくらい、ほんとほんと色々色々あったんですが、一番の変化は、自分の笑ってる写真が多くなったことで、その一点に集約しておきます。数年前までは、笑顔どころか、自分の写ってる写真でさえレアでしたから。でも今は、未来の自分に見せたいくらいには、現在の自分が好きなんです。今は写真を眺めながら、なんてかわいいだろう、世界一かわいいなぁ、と本気で思えます。もう少ししたら、「あの時は綺麗だった」なんて思ってるのかな。
語りたいことはたくさんあったのに、なぜだか何も書く気も起こらず、それどころか何もする気力が湧かないまま三月が過ぎ去ろうとしています。惜しいような気はしますが、「何も語れなかった自分」もそれはそれで尊重してあげたいです。